■ アンゲラ再び!
◆「留学日記」メールマガジンの御案内 ◆


とにかくドイツ語を頑張らなければ!


そうこうするうちに春休みも終わり、大学が はじまった。2回生になった私は意気揚揚と 自分の授業計画をドイツ語だらけにしようと していたのであった。とにかく毎日ドイツ語の 授業を入れることが目標だった。

ここでふと考えた。

アンゲラの授業どうしよう・・・

あの激しくつらい授業をまたまた取るのか?
(詳しくはHPのこの記事

ん〜・・・ま、やるか!

試験に落ちた屈辱に比べれば、あの授業 だってへっちゃら!・・・かな?

でも、いくら時間割とにらめっこしても、 「ドイツ語会話2」は専門の必修とかさなる。 仕方がないので、もう一度「1」を取ることにした。

最初の授業の日、教室の前でアンゲラ先生を待つ。 もう一度同じ授業を取っていいか聞くためだ。 時間ピッタリにつかつかと教室に向かって廊下を 歩いてくるアンゲラ先生。
相変わらず眉毛をつりあがらせたしかめっ面だ。

「あぁ、お嬢さんは!ここで何をしている?」

私を見つけたアンゲラ先生はしかめっ面を くずさずに聞いてきた。

「あの・・・時間割が合わなくて、2が取れないので、 1をもう一度取らせてください。」

控えめに頼んでみたら、先生は怪訝な顔をし、

「お嬢さんには一回やったから、簡単すぎるね。 あなたのためにならないよ。意味無いね。 ・・・でもまあ、好きにしたらいい。」

『意味無いね。・・・でもまあ、好きにしたらいい』

うおお!これがアンゲラ先生の言い方だよ!
『好きにしたらいい』とか突き放されちゃったよ。
でも、久々に聞くとなんだか嬉しいよ。

さて、教室には30人ぐらいの学生が座っていた。 これから何が始まるのかと、期待に満ちた まなざしをしている。まるで去年の私の様。
ひひひ。驚くぞ〜!!!

最初は穏やかに(でもしかめっ面をくずさず) 授業の説明をする先生。・・・んんんっ? 今年はこの授業自由科目じゃなくて選択必修!? 卒業に関わってきちゃうの???
・・・知らずに選んだ君達、不運だったね。 まあ、がんばりたまえ。

と、何も知らない新入生達にちょっと同情しつつ、 よゆ〜をかますわたし。

説明を終えるといきなり授業がはじまる・・・

「はい、お嬢さん!貴方私と会話するよ!」

といきなりな攻撃が私に向けられてしまった! でも、今更こんなことで驚く私じゃあないのさ。 他の人達は「お嬢さん」という表現にまず 面食らっている様子で、ぽかーんとしている。

会話内容は互いの自己紹介。もうこのあたりは問題無い。 『去年の苦い思い出を、後輩達に味わわせてやることも あるまい』と思って、先生に呼びかける時は、 「フラウ・N本!」とわざわざ苗字を強調してみた。 去年私は「アンゲラ」と名前で呼びかけて えらい剣幕で怒られたからだ(上記のHP記事参照)。

・・・でも、無駄な努力だった。次に当てられた、 スポーツ刈りの調子よさそうな男の子、いきなり、

「アンゲラ!」

と呼びかけちゃったよ。あ〜あ!

かくて今年もアンゲラ先生は授業中怒りまくるのであった。