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だって学費がただなんだもん! ドイツ留学の一番大きな利点は、なんといっても「学費がただ」 ということだ。 ドイツの大学はほとんどすべてが国立で、「すべての国民に平等 に学ぶ機会をあたえよう!」という理念のもと、貧富の差が学歴 に影響を与えないように税金で大学が運営されている。そのおこ ぼれに、われわれ外国人もあずかれるのだ。 これが例えばアメリカに留学しようなんてことになると、日本の 大学以上に授業料をとられることになる。「そんなの親がだすか ら関係無いわ!」という恵まれた人や、「俺は奨学金をとってみ せる!」という頭のいいひとには関係ないかもしれないが、やは り学費がかからないというのは大きな魅力だろう。こちらでバイ トをして自活することだって可能だ。 休みがとっても多い! ドイツの夏休みは長い!州にもよるが、私のところでは7月半ば から10月終わりまで夏休みである。夏なんて8月で終わってし まうのに、夏休みはまだまだ続くのだ。夏学期にはそのほかにも 復活祭や聖霊降臨祭などで2週間ぐらいは休みになる。春休みは 2月半ばから4月半ばまで。その前にクリスマス休暇だってある。 はっきり言ってドイツ人は、大学に行く合間に休みがあるのでは なく、休みの合間に大学に行っている!と思う。 アルバイトOK! ドイツでは、学生の滞在許可を持っている人には年3ヶ月までの アルバイトが認められている。労働局の許可をもらえば、更に2ヵ月働ける。日本国籍なら、更に特別労働許可(週16時間)がおりるかもしれない!時給は日本より高い! 以前はもっと厳しかったのだが、不法労働者があまりにも多い ため、犯罪者を減らす目的でこの新しい法律ができた。 親からお金をもらいたくない人、親にかじるすねの無い人は、ア ルバイトでも結構生活費は稼げるのだ。学費はどうせただだし。 カリキュラムはらくちん! ドイツの大学には在学年数制限がない。いたいだけいていいのだ。 実際に何十年も大学生やっている人だっているんだから。 そして、楽な学科を選べば卒業単位をそろえるのは簡単であ る。日本とくらべて必要とされる単位は少ない。一般教養過程な んかないから、好きな学問に集中できる。 一般的な講義は聞いていりゃいいだけで、テストも出欠もない。 自分で自分の授業簿に「この講義をとりました」と書くだけだ。 実際に出なかったとしても、まず問題はない。 ゼミナールは発表とレポートもしくはテストがあるが、発表は免 除してくれることもあるし、レポートなんて「1年以内に出して くれればいい、なんなら卒業までにでもいい」という先生もいる。 だからといって、あんまり甘えちゃいけないけどね。 ドイツ語だって役にたつ! 「英語のほうが役に立ちそう」と思っているあなた。ドイツ語 だって捨てたもんじゃないぞ!いろいろな分野の専門用語にはド イツ語がたくさんあるし、ヨーロッパではドイツ語話せる人が意 外に多いのだ。まず東欧の人々。これは、過去のドイツによる侵 略の副産物でもあるが、いまだにドイツ語を第一外国語として勉 強しているひとは多い。そして、ヨーロッパ各地の観光地の人々。 ドイツ人はものすごく旅行好きだ。だから休暇になると、民族大 移動再び?!ののりで各観光地につめかける。だから、地元の人 達は、一生懸命ドイツ語をおぼえて商売繁盛させるのだ。こんな 観光地はヨーロッパじゅうにある。英語が通じなくても、ドイツ 語なら、ということは実際に何度もあった。 大学の権威 ヨーロッパの大学には中世に創立された大学が多くある。私の大 学も創立は1400年代だ。そのシステムも日本やアメリカとは 違い、いわゆる修士に相当するものが大学で取れる最初の学位だ。 だから、日本やアメリカの学部卒なんてあまり問題にならないし、 修士号さえ、ドイツの修士カリキュラムをこなしてからでないと 認めてくれないこともある。大学の権威が違う、という事なのだ。 逆にいえば、ドイツの学位をとるという事は、とても栄誉あるこ とになる。だから、ドイツの大学生のエリート意識にはものすご いものがあるのだ。 地理的条件 ドイツはヨーロッパの真ん中に位置する。電車に数時間ものれば、 近隣のいろいろな国へ行くこともできる。ということは、近隣か らも、たくさんの人が来るということだ。特に、東欧と西欧の境 目にあたるため、学費がただということも手伝って、東側からの 学生がよく来る。まったく異なった社会に育った人達の価値観に 出会うということは、大きな刺激になる。アラブ諸国からの学生 も多く、自分が持っている倫理感が通用しない、という事も度々 あって、これはかなりのショックであった。 治安がわりと良い ドイツは世界で2番目に治安の良い国らしい(だれが言ったのか 知らないけど)。もちろん日本と比べれば、格段に治安は悪いが、 ほかの国に旅行すると、ドイツがいかに治安の良い国かわかる。 よその国の留学生達も、「ドイツにいるほうが安全だと、両親も 安心している。」などと言っている。平和な国に育った私たち日 本人にとって、治安が良い、というのは重要なポイントにならな いだろうか? ゆとりある生活 これはヨーロッパ全体に対して言えることだが、人々はみな、ゆ とりある生活をしている。これはお金持ち、貧乏にかかわらず、 人々が、生活の楽しみ方を知っている、ということなのだ。何も かもが目まぐるしく移り変わる日本と違って、ここではのんびり と時間が流れる。最初は戸惑うかもしれないが、この生活になれ ると快適でたまらなくなる。古い町並みのなか、こうやって暮ら していると、自分が現代に生きている、ということを忘れてしま いそうだ。
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