■ 求職活動2
◆「留学日記」メールマガジンの御案内 ◆


電話のくる気配はなかった。

もうあきらめて次をあたることにした。でも、 どこに聞けばいいの〜???

まず、欧日協会で教えてもらった日本クラブにきいてみよう。 ここでは以前に受け付けの人に嫌な思い をさせられているので、あまり気はすすまないが、 背に腹はかえられんしな。

・・・ピーーー、 ピーーー、(ドイツの電話の呼び出し音)ガチャ
「はいもしもし、日本クラブです。」
・・・ホッ 男の人だ。 前に喧嘩した人じゃない。
こちらの用件を伝えると、
「バイトの斡旋自体はうちではやっていませんがね、 掲示板があるので、そこにみなさん広告出してらっしゃいますよ。 A5の紙に広告を書いて送っていただければ、 掲示板に張っておきますよ。」
ということだった。
それじゃ当てにならへんちゅうの!

じゃあ次に在独日本商工会議所に電話だ!
「う〜ん、確かにうちは履歴書を送っていただいたら、 求人を送ってきた企業にそれを照会してますけどね、 正社員の仕事ばかりですよ。バイトっていうのはないですねぇ。 でも一応履歴書送ってくださって結構ですよ。」
なんや〜、使えへんやっちゃな〜!(失礼)
でも、在独日系企業のリストを無料でくれるということだったので、 もらうことにした。

こうなったらゲリラ求職活動じゃ!
在独邦人向け新聞に広告をだしている企業にかたっぱしから電話してやる!

この新聞(ドイツニュースダイジェスト)には求人広告コーナーもあるのだが、 学生バイトの募集なんて、めったにあるのもではない。 バイトを募集しているかもわからない、 単に広告を出しているだけの企業に電話をするのは、 はっきりいって恐い。でも恩師Sp.先生の息子さんの一言で勇気が出た。

「ほんなん、日本でする就職活動と全くいっしょやん。」

・・・そうか!就職活動の時の電話と同じようにすればいいんじゃん!
もう電話なんて恐くない。片っ端からかけてやるぞ〜!!!

「お忙しいところ申し訳ございません。 わたくしXX大学留学生のたこと申しまして、 ただいまアルバイトを探しております。 恐れ入りますが、人事担当の方とお話させていただけないでしょうか。」

てな感じでかけまくった。駄目もとだ!
ほんとに沢山のところにかけたが、全然ヒットしない。 かけていて気が付いたのだが、 「在独邦人に評判の悪い会社」は電話での応対も最悪だ。 大抵の会社が丁寧な応対なだけに目立つよ。 日本では一応大企業なのにさー。

時たまドイツ人もでることもある。とある会社でのことである。 ちょっと年がいった感じの女の人にドイツ語で応対された。

「そうなんですか〜、バイトですねぇ。今担当の人がいないので、 確信はもてないですけど、私の考えでは、難しいと思いますよ。 なぜなら、今やとっているだけの日本人の間でも仕事の取り合いですから。 でも、試しにきいてみてもいいと思います。 1時間ぐらいで彼は帰ってきますから、もう一度そのころ電話してみては?」

そっか、だめかあ、でも担当の人と話していないのだから、 もう一度試してみてもいいんじゃない?
そう思って、1時間ぐらい後にもう一度同じ電話番号をまわしてみた。 今度は日本人の男の人だ!

「ああ、アルバイトですか。 うーんそれじゃ一度履歴書をもって面接にきてください。」

ほーらみろ、ほらみろ!
試してみるもんだね!おばはん、勝手に判断すな!!!

そして数日後の面接の結果、めでたく雇ってもらえる事になり、 まずはトレーニングからはじめることになった。

たこ、求職活動成功!!!








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