■ バイトに励むたこ
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ドイツ語もがんばんなきゃいけないけど、なにはともあれ お金は必要だ!


ドイツ語の学校代もかかるし、留学費用も ためなきゃいけない…奨学金は2つ取ったけれども、 それは学費と生活費に消えてしまうから、バイトを しまくらなければ!

実はこの頃から実家の状況が深刻になりつつあった。 親に学費以上の負担はかけられない(奨学金もがんばって とったけど、それじゃ足りない)。

その頃すでにやっていたバイトは、エステティックサロンの お茶出し係と、個別指導の塾の講師だった。でもこれでは 短期間にたくさんのお金を稼げない。だから時給の良い 進学塾の講師のバイトもすることにした。

これがなかなか大変なんだ!

講師選抜テストを受け、受かったら分厚いマニュアルを 何冊もわたされ、事あるごとにそのテストがある。 月に1回は大阪まで行って模擬授業及び講師の進級テスト。 普段の授業も定期的に塾長に見られる。精神的に緊張の 連続だった。しかもなぜか私は数学講師(文系なのに!)。

でも授業自体はとても楽しい。今まで個別に教えていたよりも、 皆の前に立って黒板で授業する方がずっと楽しい。
自分のギャグが生徒に受けるのも楽しい(←こればっか)。 生徒が新しい事が出きるようになる瞬間をみるのも楽しい。 そしてこの塾講師の経験を通して、ほんの少しこう思い始めた。

「私ってひょっとして先生むいてるかも?」

それまでは「将来先生にだけはなるまい」と思っていたのだった。
この時覚えた先生としてのノウハウは日本語教師となった今、 とても役に立っている(気がする)。

これと並行して個別指導の塾も続けていた。
この個別指導形態だと、講師には結構ひまな 時間ができる(生徒がテストしてる時とか)。 他の先生達が本を読んだりしてる中、私はひたすら ドイツ語の単語を覚えまくる。なぜかこういう時の 方が勉強はかどるんだよね。

もちろんエステティックサロンのバイトも続ける。
このサロンは今は無き某有名百貨店の中にあり、 保育室完備、資格をもった保母さんが貴方のお子様を お預かりします、というものだった。そして、 「資格のある保母」って私の事だったりする。

うーそーつーくーなー!!!

私はお客さんに「健康茶」を出したり、お風呂に ハーブを入れたりする係なのに、いつのまにか 保育室係にもされてしまっていたのだった。 おかげでアン○ンマンにやたら詳しくなってしまった… お絵かきも上手くなってしまった…

ここで覚えたのはそれだけではない。「接客マナー」を 百貨店の人事教育課に受けに行かなければならなかったし、 エステの店長みずから、「美しい歩き方」「美しいお辞儀の しかた」「足痩せマッサージ」などを教えてもらった。 たまに化粧品がもらえたり、エステのモデルになれたりと おいしいこともあるバイトだったなあ。

このバイトで覚えた事も、ドイツ来てから役にたってんだよね。

こんな感じで、ドイツ語の勉強と共に充実したバイトライフも 送るたこなのであった。