■ 日本について勉強しよう | |
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ドイツに行くんだからドイツについて勉強しなきゃ! 多くの人はそう思っているだろう。 それはまあ、良い心がけだ。しかしその前に、 君は日本についての基礎知識をもってるかい? ドイツ人で日本に興味のある人の、日本についての知識は、 君が思っている以上に深いぞ! 神道と仏教の違いは何か?仏教の教えを説明してくれ! 芸者というのは娼婦なんだろう? 茶道というのは禅の一種だろう? 日本の教育制度について教えてくれ。 部落民差別の実体はどうなんだ? アイヌ民族の生活習慣はどのようなものだ? 能の舞台について語ってほしい。 古事記にでてくるこの神様の役割は何? 日本の会社はどういう仕組み? 「日本株式会社」と呼ばれるのはなぜ? 日本の漫画の登場人物はどうして小さなつりあがった目をしてないの?などなど ドイツ人というのはとにかく質問好きだ。 ちょっとでも疑問に思ったことはきかずにいられない。 日本人である自分が日本について答えられない情けなさ! さらには逆にドイツ人に教えられたときの屈辱感! これを味わいたくなければ、 日本にいるうちから知識を蓄えておこう! ドイツの事なんて、 ドイツに来てからだって覚えられる。 しかし、ドイツで日本についての情報を手にいれるのはひと苦労だ。 日本文化についての参考書もでている。 「ドイツ人が日本人によくする100の質問(多分)」(三修社) 「日本を知る101章」なんか、独文、 英文の訳もついていていいんじゃないかな? あと、ドイツに来てからありがちなのが、 「日本語を教えて!」<ということ。 でもここではっきり言っておこう。 母国語だからって日本語を教えられるわけじゃない。 外国語としての日本語の知識がない人に、 日本語を体系的に教えられるわけがない。 私たちは普段文法を気にせずしゃべっている。 気にしてないからこそ、 どうしてそうなるのか説明できないのだ。 例えば次の文の違いが説明できるだろうか? 私は花子です。 私が花子です。 太郎が妹に本をやった。 太郎が妹に本をくれた。 ドイツ人は、論理的説明を求めてくる。 「そういうもんなんだ。」 では納得してくれない。 日本語教育は専門的にやるととても難しいので、 入門書一冊ぐらいに目を通しておくぐらいでいいだろう。 私のお勧めは、「留学生とみた日本語」 (佐々木瑞枝)だ。 あと、日本料理の練習なんかもちょっくらやっといた方がいいぞ。 こちらで友達をつくる時なんかにとっても役にたつのだ。 お寿司の太まきなんてとってもウケる。 とにかく見栄えのする料理がいい。 日本食じゃないけど、春まきやぎょうざも好まれるよ。 海外にでると自分が日本人であるということが、 いやというほど意識される。 自国の文化を知っておくというのは、 自分の帰属意識を確認するためにも、 ひいては海外で自己強く保つためにも必要なことなのだ。 |